自然育児情報誌「ムックマム」連載コラム
ムックマム連載第1回
ありがとうからはじまる健康への道
~自分の身体にありがとう~
未病治の重要性を患者さんや研修生さんへどうお話すれば伝わるのか…。
そんなことを考えていたある日、1冊の本に出合いました。中村文昭さん・大嶋啓介さん共著の『僕たちの夢のつかみ方をすべて語ろう!』という本で、治療などとは一見関係のない内容の本なのですが、そこに書いてあった言葉がとても印象的だったのでご紹介いたします。
それは
「ありがとう」という言葉の反対の意味を知っていますか?
という問いかけでした。
いかがでしょうか?私も考えてみましたが、なかなかこれという答えが見つかりませんでした。
本の答えを要約すると、ありがとうは有難う。「有る事が難しい事」が存在している…だから「有り難い」と感謝の気持ちが生まれます。
それを当たり前だと増長してしまえばどうなるのか。そこに感謝は生まれません。そうです、ありがとうの反対は「当たり前」です。
感謝の心も持たず、増長していけば人はいつか気付かされます。大きく見れば今日の地球温暖化も自然に対し人間が増長してきた結果なのかもしれません…と中村さんは書いています。
これを読んで私が思ったのは、「これは人間の身体にも当てはまるな」という事です。
腰痛などの原因は身体の歪みにあることが大半です。しかしこの歪みが生活習慣からくるものだとすれば、それは日常生活の中で身体になにかしらの無理をさせている事が本当の原因だろうという事になるわけです。
悪く言われがちな身体の歪みにもきちんと存在理由があって、外からくる衝撃や、疲れ・だるさをクッションのように受け止めてくれているのです。
つまり、内外のストレスから身体を守ってくれた結果が歪みというわけです。
本来であればこの歪みもお風呂に入って一晩眠れば、役目を終えて消え去り、明日からまた元気に一日を過ごせます。
しかし、忙しい・時間が無い・家族のため…と無理をすればクッションである歪みは痛みへと変わります。歪みを受け止めきれなくなるのです。
いつも頑張ってくれている身体に「ありがとう」の気持ちが無ければ、いくら私たちが直したところで意味はありません。また無理をして壊してしまうだけです。
身体は痛くなくて当たり前・健康で当たり前になっていませんか?
身体の不調を悪者扱いしていませんか?
もしあなたがいま腰痛などで苦しんでいるとしたら、それは疲れ、だるさ、歪みを受け止め、我慢し、それでも無理をしてきた身体が限界を迎え、あふれ出した痛みなのかもしれません。
今一度ご自身の身体と向き合ってみてください。

